2013年11月18日月曜日

薪ストーブ

秋にキャンプをするとなると、朝晩の冷え込み対策を講じる必要があると思います。さすがにデカゴンリンクスクリーンの中で焚火をするわけにもいかないので、薪ストーブを購入することにしました。

入手

新保製作所のネットショップで購入しました。他にもホンマ製作所とか、小川キャンパルのちびストーブとか、いろいろ探すと出てきます。ホームセンターなんかでも取り扱いがあります。本体は鉄板やステンレス製で、本体だけなら5000円以下で入手できるものもあります。薪ストーブは本体だけでは機能せず、必ず煙突が必要になるので、必要な煙突パーツも含めて購入することになります。

おいらは、キャンプセット1号(大)窓付きをベースに、煙突パーツを追加して購入しました。新保製作所さんのネットショップですが、注文完了直後に自動返信メールが送られてくるのみで担当者さんからの受注確認メールは送られてこないようです。少し不安ですがしばらく待っていたら「発送しました」というメールが来ました。

本体検討のポイント

薪ストーブのサイズですが、すこし大き目のものをおすすめします。だいたい市販の薪は長さが50cm程度ですが、小さい薪ストーブだとこれがまっすぐ入らない可能性があります。薪ストーブ本体の構造は簡単ですが、中に「火止め」と呼ばれるパーツが入っており、外寸よりも有効内寸が小さくなるので、心配であれば購入前に「50cmの薪が入るかどうか」を問い合わせておくのが無難でしょう。

窓もあったほうがよさそうです。まず、内部の燃焼状況を窓越しに確認できます。それと、内部の炎の揺らぎを眺めているだけで癒されます。

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煙突

キャンプセットは本体のほかに90度のエビ管と半直管(45cm)が2本、それとT型トップがセットになっており、これらがすべて本体の中に入ってしまうので非常にコンパクトです。が、屋外で単体で使用するには十分ですが、テント内で使用するにはどうしても追加の煙突パーツを使用して煙突を延長する必要があります。

おいらは45度のエビ管を2本、直管(90cm)を3本、さらに煙突ガード(90cm)を3本を同時に購入しました。煙突は他社製の煙突でも接続できるとは思います。例えばホンマ製作所では二重煙突の取り扱いがありますが、新保製作所では取り扱いがありませんので、新保製作所の薪ストーブにホンマ製作所の二重煙突を付けることも不可能ではなさそうです(試してないです)。いずれにしても、他社製の煙突を接続する場合はその径に注意してください。

煙突を横方向に伸ばす場合、その長さの二倍程度の高さを出す必要があるんだそうです。おいらの場合は薪ストーブをデカゴンリンクスクリーン内に設置するため、デカゴンの生地から本体をある程度離す必要があるので、本体から1メートルほど横に煙突を伸ばし、そこからテント外で90度のエビ管を使用して煙突を縦に立ち上げることにしました。

45度のエビ管は二つ組み合わせて煙突の横方向の高さを調節するために(本体の煙突結合部が地面より高い位置にあるため、横に伸ばした煙突を地面に置くために)当てずっぽうで買いましたが、バッチリでした。

煙突ガードは、テント内の煙突とテント外の煙突に付けました。テント内の薪ストーブ周辺に立ち入ることはあまりありませんが、テント外に出した煙突には誤って触れてしまうとやけどをしてしまうので、安全対策として重要です。また、テント外に出した煙突は倒れないように何らかの支持をする必要がありますが、おいらは煙突ガードにロープを巻いてペグダウンすることで支持することにしました。

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テント内から外へ煙突を出すにあたり、テントに穴をあけず、テントの生地を傷めず、かつ、開口部が最小になるように、ということで、多少工作しました。ホームセンターで木の板を二枚購入し、それを蝶番でつないで折り畳めるようにしました。それをテントのドアのジッパーの真下の地面に広げて置くことで、煙突が通るスペースを確保しつつ、煙突にテントの生地が直接触れることを回避しました。

調理器具としての薪ストーブ

薪ストーブにはだいたい「組蓋」というふたがついています。この組蓋を使うことで、大小さまざまなサイズの鍋を薪ストーブにはめ込むことができます。薪ストーブデビュー戦では組蓋部分にてんぷら鍋をセットして、目の前の湖で釣ったワカサギのてんぷらをいただきました。

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また、ストーブといえばやかんです。水の入ったやかんを常にセットしておくことで、テント内も水蒸気で暖まり、また、いつでもお茶などが飲めるようになります。

注意点と課題

新品の薪ストーブに初めて火を入れる場合は、屋外で火入れするか、テントのドアは全開にしておきましょう。薪ストーブ本体の塗装が焼けてかなり煙が出ます。有害なものではないそうですが、臭いので注意が必要です。なお、この時に塗装が焼けることで薪ストーブ本体が変色して「味」が出てきます。

薪ストーブで木炭を燃やすことも可能ですが、大して暖かくなりません。小さくてもよいので常に薪ストーブの内部で「炎」が出ているように薪の量や空気の流量を調整することが重要です。

薪ストーブが発する熱は主に本体や煙突からの輻射熱のようです。燃料の性質上安定して熱を取り出すのはなかなか難しいうえに、どうしても本体上方に熱気が溜まってしまい、大きなテントの内部全体を暖めるには何らかのエアフローを考えなければならなそうです。

排気は煙突を通じて外部に放出されるので一酸化炭素中毒の危険性は極めて低いと考えられますが、逆に燃焼効率が非常に良く完全燃焼に伴って酸欠に陥る可能性があるため、密閉されたテント内での使用は厳禁です。

それでもどんどん薪を燃やせば室内温度はあっという間に20度前後まで上がります。

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寒い時期のキャンプでの薪ストーブは間違いなくおすすめです。

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